2025年の年頭にあたり、内田洋行 代表取締役社長の大久保昇氏は年頭所感として、以下を発表した。

「人とデータ」にフォーカスする

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

今年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。これまでの努力が実となり勢いを増進していく年であり、歴史的には大きな転換や変革が進みだした年でもあります。

120年前の1905年には日露戦争が終結しました。その後大連で創設された国策会社である南満州鉄道株式会社に創設前から奉職した創業者は、1910年には満鉄向けの製図と測量機器事業を祖業とする内田洋行を創業し、本年で115年となります。

時代とともに事業内容を変化させながら、一貫して企業、官公庁、教育機関における働く場と学ぶ場の革新と創造に取り組み、その経験・知見は、今日の内田洋行グループを構成する業務システム構築やアプリケーションやネットワーク等のICT構築関連事業と、企業や官公庁のオフィスや大学、学校等の空間環境構築関連事業の両方を持つユニークな事業構造の中に蓄積されています。

現在、好調を維持する日本経済。その日本経済をリードする企業の皆様に、ITと環境の両方を組み合わせ、最適な未来図を描ける会社として貢献を始めていることは嬉しい限りです。

一方、成長が停滞していた地方圏も元気が出てきました。内田洋行がサポートしている地方創生や国産木材活用においては、各地域が持つ歴史や地理的な強みを生かした景観、名産品、食材を活かして成功されている地域が目立ちます。好調な企業群をはじめ官民とも、持てる強みを最大限生かしているところに成功の要因があります。

しかしながら、日本全体ではまだ十分に生かしきれていない強みのリソースを持つ企業や地域が、まだまだあります。有効活用にはトランスフォーム(変革)が必須であり、トランスフォームを実行する「人」と強みとなる「データ」への投資の強化がより一層大切になります。内田洋行は「人とデータ」にフォーカスしてまいります。

創業の原点は、満鉄すなわち変革を担う人々のための革新と創造へのご支援であります。ICT構築と空間環境構築という、当社グループが蓄積してきたユニークなリソースを最大限に活用するため、当社自身が先陣を切った新たな革新をグループ全体に拡げて自ら取り組み、お客様とともに改革に取り組みつづける企業文化を改めて創り上げていきます。

内田洋行グループ経営ビジョン「情報の価値化と知の協創をデザインする」

創業115周年の節目である本年。日本と世界の革新に貢献するため、このビジョンをすべてのステークホルダーの方々と一緒になって推進していきたいと考えています。

次は我々の番です。It's our turn NEXT. 本年もよろしくお願い申し上げます。