TSMCの子会社で熊本県で半導体製造を行うJapan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)の熊本第1工場の量産が当初計画の通り、2024年12月より開始したことが明らかになった。
熊本県の木村敬知事が12月27日に開催した定例記者会見にて、12月より量産を開始したとの連絡を受けたことを明らかにした。定例記者会見における熊本第一工場からの排水に対するモニタリングに向けた取り組みについての中で、工場の稼働開始の連絡を受けたと説明。同工場の量産開始を受けて、2025年1月から工場からの排水モニタリングを開始。モニタリングの結果については、専門委員会で検証して、操業開始前後の変化を確認して公表するとしている。
TSMCの熊本第一工場は、28/22nmならびに16/12nmプロセスのロジック半導体の製造を担う工場で、ソニーセミコンダクタソリューションズやデンソーなどが少数株主として名を連ねており、そうした企業への半導体供給なども行っていく予定。投資額は約1兆2900億円とされ、そのうち、最大4760億円を日本政府が補助する。