スペースデータは、デジタル上に再現した「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」のうち、日本実験棟「きぼう」の3Dモデルデータの無償配布を、2週間限定で実施中。期間は2024年12月25日から2025年1月8日まで。
きぼうの3Dモデルデータは、米Epic Gamesの統合コンテンツマーケットプレイス「Fab」からダウンロードできる。サポートしているエンジンのバージョンは「Unreal Engine 5.4」。Unreal Engineエンドユーザーライセンス契約に準拠した利用が求められる。
バーチャルISSは、JAXAの「宇宙イノベーションパートナーシップ」(J-SPARC)の枠組みのもと、スペースデータがISSをデジタル上で再現したもので、11月7日から無償公開中。微小重力環境や気流といった、ISS特有の環境を再現しており、ゲームやエンターテインメント、教育事業での利用から、宇宙ロボットや宇宙実験のシミュレーションまで、幅広い用途で利用できるという。
スペースデータは、宇宙とデジタルの融合をめざした研究開発を行うスタートアップで、バーチャルISSの全世界への公開を通じて、「これまで限られた人や専門家のみがアクセス可能であった宇宙空間を世界中の人々に開放し、あらゆる産業の宇宙事業への参入を促進。『宇宙デジタルツイン』は、宇宙産業のハードルを下げ、新たなビジネスチャンスを創出する革新的な技術だ」とアピールしている。
今回のきぼうの3Dモデルデータ無償配布では、さまざまなクリエイターがゲームや映画などの独自のコンテンツを制作できるようにすることを狙いとしており、同社の佐藤航陽社長も自身のXアカウント(@ka2aki86)で「ゲーム開発や映像制作などで活用してほしい」と呼びかけている。
JAXAの協力で作ったバーチャル国際宇宙ステーションの3Dモデルを2週間限定で無償配布します🛰️
— 佐藤航陽(さとうかつあき) (@ka2aki86) December 25, 2024
日本実験練「きぼう」船内が対象で、Epicのマケプレから無料でダウンロードできます。ゲーム開発や映像制作などでご活用ください🎄🎁https://t.co/DXaDWoh40u pic.twitter.com/MUukTGg8PM