Ansysは12月19日(米国時間)、ソニーセミコンダクタソリューションズと協業し、先進運転支援システム(ADAS)および自動運転車(AV)における認識システムの検証改善に向けた取り組みを推進することを発表した。

ADASおよびAVシステムは、カメラ、レーダー、LiDARセンサをベースとした認識システムに依存しており、走行判断に必要な周囲の環境と状況を正確に評価する必要がある。そうしたシステムの信頼性を確保するためには質の高い検証を実施する必要がある。今回の協業は、AnsysのAVセンサシミュレーションソフトウェア「Ansys AVxcelerate Sensors」とソニーセミコンダクタソリューションズのハイダイナミックレンジ(HDR)に対応するCMOSイメージセンサ(CMOSイメージャ)の両方を組み合わせて、忠実度の高いシミュレーションを行うことで、そうした信頼性の向上に向けた性能向上、リスク軽減、開発期間短縮の実現などを目指すものとなるという。

AVxcelerate Sensorsプラットフォームは、さまざまな照明、天候、材料条件を持つ仮想環境を生成し、環境、カメラレンズを通過する光がどのように移動し、イメージセンサに当たるかをシミュレーションすることができるため、ソニーセミコンダクタソリューションズのセンサモデルと組み合わせることで、HDRイメージセンサのピクセル特性、信号処理機能、システム機能を高い予測精度で再現することができるようになるという。そのため、このシミュレーションモデルを活用することで、ユーザーは事前に定義された入力またはリアルタイムのフィードバックを使用して、ソニーのHDRイメージセンサベースの認識システムに対してロバストなシナリオベースのテストを実施し、ADASおよびAVアプリケーションの精度、信頼性、安全性を向上させることができるようになるとする。

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