日本酒という文化を、新たな形で世に広める挑戦がここにある。旅行ガイドブック『地球の歩き方』国内版シリーズの発売と連動した「地球の歩き方オリジナル日本酒」は、各地域の酒蔵が手掛ける日本酒を販売し、飲む人々に現地の魅力を感じてもらうプロジェクト。
7月に発売された第一弾の「広島」に続き、第二弾では「群馬」「茨城」「栃木」と、3県の日本酒が一斉に登場した。ラベル正面のデザインには地球の歩き方の表紙がそのまま再現され、側面には地域の情報や地図が、裏面にはお酒の詳細や合う料理などが記載され、日本酒を求めてその地域を旅したくなるような仕掛けが盛り込まれている。
この企画を展開するのは、神戸市に本社を構える日本テクノロジーソリューションだ。主力事業であるパッケージ事業では、自社ブランド製品「熱旋風式シュリンク装置TORNADO(以下、TORNADO)」を中心に、さまざまな業界の包装分野で課題解決に取り組んできた。
このほかにも、メディア事業やアライアンス事業など、「魅せる力」を生かした多角的な事業展開を行い、組織としてさらなる進化を続けている。地球の歩き方オリジナル日本酒は、同社が2022年に発足させた和魂プロジェクト「酒輪(しゅりん)」(以下、酒輪)の一環で生まれた。このプロジェクトでは、日本酒を通じて風土、造り手、飲み手をつなぐことを目指している。
「優れた技術を優れたビジネスに」という理念のもと、多様な事業を手掛け、常に新たな価値を創造する挑戦者である同社が、今回のプロジェクトを通じて目指す未来とは--。同社 代表取締役社長 岡田 耕治さんに話を伺った。