電通デジタルと電通は12月23日、AI×クリエイティブで企業の事業開発を支援するサービス「AIQQQ STUDIO(アイキュースタジオ)」とGoogleの生成AI「Gemini」を活用して実施する企画ワークセッション「AIQQQ SESSION on Gemini」を提供開始すると発表した。

「AIQQQ STUDIO」の概要

「AIQQQ STUDIO」は、国内電通グループ独自のAIで創作した大量の仮説をもとに、電通のクリエイターの知見を踏まえ、製品や顧客体験のイメージを生み出すプロセスを構築する。

AIで作成した大量の案から、クリエイターが的確なクリエイティブを絞り込んでいくためのワークショップの設計やファシリテーションも行う。

また、電通デジタルが開発したAIソリューション「∞AI Chat」をテーマごとに専用でカスタマイズし、AIを活用して顧客の評価をシミュレーションし、案の絞り込みを行う。

「AIQQQ SESSION on Gemini」の概要

「AIQQQ SESSION on Gemini」は、企業の課題や目標に基づいて、企業担当者と電通デジタル、電通の戦略プランナー、クリエイターが共同で行うワークセッション。

YouTube動画広告をはじめとするコンテンツの企画やコミュニケーション戦略の立案に伴走し、その後の実行も支援する。

具体的には、GeminiのAPIを組み込んで、セッション用に独自開発したGoogle Workspaceのスプレッドシートを活用し、YouTube動画広告の企画をスプレッドシート上に自動的に出力したり、商品特性・ターゲット特性などを一覧化したりできる。

スプレッドシートには、電通の戦略プランナーが培ってきたフレームワークやクリエイターの企画方法を反映させたプロンプトを実装しているほか、国内電通グループ(dentsu Japan)のクリエイターの企画ノウハウを豊富に学習させている。

  • スプレッドシートの出力イメージ

また、dentsu Japanが保有する独自の生活者データとの連携により、生活者を模したAIペルソナ(顧客像)にチャットを通じてインタビューを行うこともできる。

今後、電通デジタルのAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」とも連携する予定。