Synspectiveは12月22日、同社として6機目となる小型SAR(合成開口レーダ)衛星を予定通りの軌道に投入することに成功したと発表した。
小型SAR衛星の開発・運用、およびSARデータの販売と解析ソリューション提供を行うSynspectiveは、2018年の創業以来、同社独自の小型衛星「StriX」シリーズを開発しており、2024年8月にはシリーズ5機目となる機体の打ち上げ・軌道投入に成功。これまでの5機すべての打ち上げで成功を収め、軌道上での運用を行っている。
そして同社は今般、シリーズ6機目となる衛星の開発を完了し、ニュージーランドのマヒア半島に位置するロケットラボの発射場より、同社のElectronロケットに搭載する形で打ち上げに挑戦。12月21日の23時17分(日本時間)に発射された同ロケットの運用は順調に進行し、衛星も予定通りの軌道に投入されたという。
そしてSynspectiveは、軌道上試験のための通信が正常に機能し、制御可能であることを確認したと発表。衛星に搭載されたアンテナの展開成功も確認できたとする。同社は今後、数カ月をかけて観測やデータ取得をはじめとする機能検証を実施する予定とのこと。2020年代後半での実現を見据える30機での衛星コンステレーション構築に向け、開発を加速させるとしている。