ビザ専門店「ピッツァフォルトゥーナ」、冷凍ピザをEC展開 店の味届け、「揚げピザ」の認知拡大

揚げピザ専門店のピッツァフォルトゥーナは2023年から、冷凍ピザなどをECで展開している。ブログやSNSで調理工程や食べ方などを発信して、揚げピザの認知を高めながらファンを増やしている。

イタリアのソウルフードと言われる揚げピザ。チーズやソースなどの具材をピザ生地で包み、三日月状にして揚げる。ピッツァフォルトゥーナでは油の吸収率を半減させるフライヤーで米油を使用する。カリッとした食感、熱くとろけ出るチーズなどの具材が魅力だ。中身の熱が逃げにくいため、店ではテイクアウトの利用も多い。片手で食べられる手軽さから、1人で来店する客も少なくないそうだ。

生地には北海道産の小麦粉「はるゆたか」を使用している。具材は旬の野菜や大阪産の海産物などを取り入れる。

認知度がまだ高くない揚げピザに関心を持ってもらえるよう、日本人になじみのある味も多い。「イタリアでそうあるように、おにぎり感覚で味を選んで食べてもらいたい」と(古川理一氏)話す。

店舗と同じ製法で作ったピザを急速冷凍してネット販売している。円形のピザは店舗で提供している直径20センチメートルサイズではなく、家庭用のトースターなどに収まる直径18センチメートルサイズにしている。

トースターなどで温め直すだけで店舗と同じ味が楽しめ、油っこく感じないと顧客から支持されている。

11月20日の「ピザの日」には、揚げピザ、カルツォーネなどをセットにした「冷凍ピザ食感食べ比べセット」をECサイトで販売した。

▲「冷凍ピザ食感食べ比べセット」

同じ生地から異なる3種類を食べ比べて、楽しみ方を知ってもらいたいとセットを考案し、クリスマスや帰省など人が集まる時期に提案した。味は店舗で人気がある「海苔香る泉州しらすと大葉」「茄子と地鶏肉味噌クリームチーズ」など5種類を用意した。

 

新型コロナウイルスの拡大を契機に、冷凍商品の販売に着手した。補助金を利用して急速冷凍機を導入し、2023年に店舗と並行してネット販売に乗り出した。