GWFはスキンケアなどの商品を販売するECサイト「itscoco(イツココ)」を運営している。同サイトを開設したきっかけは2021年6月、ファインバブル専業メーカー、サイエンスが製造するシャワーヘッド「ミラブル」のECにおける売り上げでNo.1(ナンバーワン)を獲得したことだという。
「itscoco」では「ミラブル」を販売しており、今もなお、「ミラブル」がきっかけで同サイトに来訪する人が多いという。会員数は1万3000人にのぼる。
▲「itscoco」の中で「ミラブルONLINE」というページを設けている
<ミラブル専用LPで売上トップに>
ECサイトを開設する前、橋谷代表はビルメンテナンスやハウスクリーニングの会社を経営していた。ある日、テレビCMで見た「ミラブル」の洗浄力の高さに興味を持ったという。
「お客さまに自宅で使っていただけば、バスルーム掃除の依頼回数が減り、お客さまの金銭済的負担を減らせるのではないかと思った。実際にメーカーに問い合わせると、スキンケアに有効な商品だということが分かった。商品自体にアピール力があり、質が高く、訴求しやすい。可能性を秘めている商品だと感じた」(橋谷義仁代表)と話す。
以前からEC販売に興味を持っていたこともあり、専用のランディングページ(LP)で「ミラブル」の販売を開始した。他にも「ミラブル」を販売している会社はあったが、当時、広告を展開し、専用のLPで販売している会社はなかったという。
その後、テレビ番組で紹介されたことをきっかけに、LPへの流入が増え、取扱店の中でECにおける売り上げがナンバーワンになった。
「テレビで紹介されると事前に知らされていたので、受け皿となるようにLPを整え、広告運用に力を入れることができた。メーカーとの関係構築にも努めた」(同)と話す。
<年配の顧客の要望にも対応>
ECでの買い物に馴染みがない50~60代の顧客から「どうやって買うの?」という問い合わせを多くもらったことが印象的だったという。年齢を重ねても多くの人が肌の悩みを抱えていることを知り、シャワーヘッド以外のスキンケアも提案できればと思い、「itscoco」を開始した。
「年齢を重ねても自分に合う、良質な商品に出会えていない人が多いということだと思う。『itscoco』で販売する商品は、必ずスタッフや家族で試す。まだ日の目を浴びていなくても、本当に良いものを手に取ってもらえるサイトにしていきたい」(同)と話す。
今後は現在の会員にさらに満足してもらうことを目指しながら、新たな顧客を取り込む施策も徐々に開始する計画だ。