KDDIはこのほど、サステナビリティ経営に関するオンライン説明会を開いた。サステナビリティ経営推進本部長の矢野絹子氏が、通信基地局のカーボンニュートラル化に関する取り組みのほか、ローソンを拠点とするラストワンマイル配送などの事例を紹介した。
サステナビリティ経営と社会課題解決への取り組み
KDDIは2025年度までを対象とする中期経営戦略において、サステナビリティ経営を掲げている。事業戦略と非財務領域を含む経営基盤の強化を進めるという。また、事業を通じて社会課題を解決し、社会の持続的な成長に貢献するとしている。
同社のサステナビリティ経営の根幹には、「社会の発展に貢献する」という創業以来の理念がある。会社と社会の持続的な成長のために従業員が持つべきとして定めるフィロソフィ(哲学)にも、「社会への責任を果たす」「利他の心で考える」と記されている。
KDDIは発足した2000年以来、時代に対応しながら事業領域を広げ、提供する価値を拡大してきた。携帯電話やスマートフォンの普及を経て、2016年には通信とライフデザインの融合に向けエネルギーや金融に事業領域を展開。2020年以降はあらゆるシーンに通信を溶け込ませて新たな価値を創出するべく、スペースXとの業務提携、KDDIスマートドローンの設立、ローソンとの資本業務提携などを実現。