小型SAR(合成開口レーダ)衛星の開発・運用、およびSARデータの販売とソリューション提供を行うSynspectiveは、12月19日に東京証券取引所グロース市場に上場したことを発表した。
成功を重ねるStriXシリーズはついに6機目打ち上げへ
2018年に創業したSynspectiveは、同社独自の小型SAR衛星「StriX」シリーズの開発・運用を行っており、自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーと共にソリューションを実装してきたとのこと。同シリーズではこれまで5機の衛星打ち上げ・軌道投入に成功しており、続く6機目もロケットラボの「Electron」ロケットに搭載される形で、ニュージーランドより12月20日(現地時間)に打ち上げられる予定だ。
また同社は、9月に小型SAR衛星量産工場の本格稼働を開始するなど、2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築する目標を実現するための生産体制を整えているとする。
そして今般、Synspectiveは東京証券取引所のグロース市場へ上場したことを報告。同社はこれに際し、新規上場を通じて投資家と対話をすることで、ミッションとして掲げる「次世代の人々が地球を理解し、レジリエントな未来を実現するための新たなインフラ」づくりに参画してほしいとしている。
なお、上場に際してSynspectiveはIRサイトを公開している。