クラウド型ECサイト構築システム「ebisumart(エビスマート)」を展開するインターファクトリーは12月17日、EC支援事業を展開するACROVEとの業務提携契約を締結したと発表した。EC事業領域を包括的に支援する両社の強みを生かして複数モール支援と越境EC支援を強化し、事業者へのさらなる価値貢献を実現する。
インターファクトリーは、日本市場に強みを発揮する柔軟で高度なカスタマイズ性を持つ「ebisumart」により、企業のECブランド価値の構築を支援している。2023年には「ebisu growth(エビス グロース)」サービスを立ち上げ、直近の第1四半期(2024年6-8月期)は、計画比170%、前年同期比240%の成長を遂げており、サイト構築だけでなく、戦略策定から実務に至るまで、EC事業推進や事業のDX化支援における伴走体制を整えている。
国内EC市場は拡大を続け、BtoCが前年比9.23%増の24.8兆円、BtoBが10.7%増の465.2兆円に到達。需要の増加とともに参入企業も増加し、EC事業者が継続的に売上を伸ばすには、データを活用した戦略的なマーケティングがますます重要視されているとし、このほど、EC支援事業を展開するACROVEとの業務提携契約を締結した。
ACROVEは、独自のデータマネジメントプラットフォーム「ACROVE FORCE」を活用したデータドリブンなマーケティング支援と、2023年4月にグループジョインしたデジタルフリー社による「Adobe Commerce(Magento)を用いた複数国対応のECサイト構築支援を提供し、サイト構築から戦略立案、施策実行までを一気通貫でサポートしている。
今回の提携により、EC事業領域を包括的に支援する両社の強みを生かし、事業者様へさらなる価値提供が可能になったとし、マルチチャネル化したECモール横断支援や、柔軟な越境EC対応などにおける効果的なソリューションを提供する。
販路拡大のために複数モールを出店する事業者の課題として、マルチチャネル化したモール内店舗運用の難しさがある。モールごとに異なる消費者属性、広告施策、セールタイミングを細やかに把握して効果的な施策を実行することは、少数精鋭の担当者にとって負荷の高い作業だとし、今回の業務提携に伴い、「Amazon」や「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」に加え、「Qoo10」「au PAYマーケット」「LINEギフト」等の幅広いチャネルでの包括的な支援を強化する。
また、今回の提携により「ebisu growth」を利用する事業者は、ACROVE社の提供する大手ECモール分析ツール「ACROVE FORCE」を利用でき、「ACROVE FORCE」が分析した各チャネルデータを活用することで、競合動向を踏まえた効率的かつ効果的な戦略の立案・実行、商品企画が可能になる。
越境EC展開に向けた快適なソリューション開発・構築支援においては、2024年4月にACROVEグループにジョインしたDigital-Freeが「Adobe Commerce(Magento)」を用いたECサイト構築支援の実績と知見を豊富に有していることから、越境EC展開に向けた段階的な支援が可能となる。
インターファクトリーは、消費者動向やECモールの変化に迅速に対応し、EC事業者の持続的な成長と発展に寄与していく考えを示した。
今回の提携にあたり、インターファクトリー 取締役 ECビジネス成長支援事業責任者 三石祐輔氏は、「『ebisu growth』は2023年1月にECモール特化型運営支援サービスを、2023年10月にEC戦略PM支援サービスをリリースいたしました。過去2年で数百社以上のお問い合わせをいただき、そのニーズの高さを実感しております。そして、EC事業者様の抱える課題はより多岐に渡り、より複雑化しています。この度、ECモール上の商品情報・モールの市場動向等のビッグデータ分析を元に、再現性の高いモール売上最大化を支援するECプラットフォーム事業と、ブランド・事業価値向上を目的としたM&Aを実施するECロールアップ事業を展開し、EC事業の豊富な知見を有しているACROVEと業務提携を締結しました。ACROVEと弊社のECビジネス成長支援部がタッグを組むことで、お客様の多様で複雑なEC事業の課題解決をしてまいります」と述べた。
ACROVE コマーストランスフォーメーション第1事業本部 本部長 井野部裕紀氏は、「ACROVEではECモールやASP型の自社EC構築を軸に事業者様のEC事業の成長に対して伴走支援してまいりました。直近では、複数国へ越境展開される事業者様に対するECサイト構築支援や、BtoB業態の事業者様へのDX化支援など、ご支援できる領域を積極的に広げていっております。この度、インターファクトリー様との業務提携を通して、国内はもちろん、越境での販売を検討されている事業者様に対して包括的にご支援ができるよう努めてまいります。今後もACROVEは自社開発や業務提携を通じて、拡充したサービスを深化させることで、事業者様に対して質の高い価値貢献をご提供してまいります」とコメントした。