スマレジ、EC支援のネットショップ支援室を子会社化 実店舗とECの連携ソリューション開発を加速

クラウドPOSレジ「スマレジ」を展開するスマレジは12月13日、ECサイト構築システムや複数ECサイトの一元管理システムを運営するネットショップ支援室の株式の100%取得し、完全子会社化すると発表した。株式の取得価額は11億円。12月18日に株式譲渡契約を締結し、12月27日に株式譲渡を実行する予定だ。

スマレジは小売店向けの店頭レジと売上分析の機能提供に留まらず、発注・仕入・商品登録・棚卸・顧客管理など、小売店のバックヤード業務を支援するソリューションを提供してきた。一方でEC向けのソシューションは大きく強化できておらず、課題となっていたという。

今回、ECに特化した在庫・受注管理システムやBtoBカートシステムを提供するネットショップ支援室を子会社化することで、EC事業者の販路拡大を加速することでの売上拡大や、ノウハウの融合による開発力の強化を見込んでいる。

ネットショップ支援室は受注管理システム「アシスト店長」や、BtoB-ECカート「楽楽B2B」、定期通販特化型カートシステム「楽楽リピート」などを開発・提供している。福井県に本拠地を持ち、もともとドクターズコスメなどを販売するEC事業者が自社向けのシステムを構築したことに端を発している。ネットショップ支援室として独立し、東京にも拠点を設け、全国のEC事業者向けにEC事業の発展や効率化に貢献するシステム提供を続けてきた。

スマレジは実店舗とECにはどちらもメリット・デメリットがあり、両者を補完し合うことで相乗効果を発揮できると考えている。オンラインとオフラインを連携するソリューション分野はまだ発展途上であり、今回のM&Aを機に、さらなる開発を続けるという。

スマレジは今後も、SaaS型POS運営企業や自社の顧客基盤向け商材販売企業、システム開発会社などのM&Aを積極的に展開する方針だ。