ノーリツは12月から、明石本社工場(兵庫・明石市)のスマートファクトリー化実現に向け、ダッソー・システムズの製造オペレーション管理システム「DELMIA Apriso」を導入。2026年までに30億円の原価低減をめざす。
湯まわり設備メーカーであるノーリツは、現場や用途に応じた多種多様の給湯器を明石本社工場で生産している。機種ごとに使用部品が異なり、構造も複雑であることから、製造工程の多くで人的対応が求められ、単純な自働化は困難だという。そこで同社では、段階的なスマートファクトリー化ををめざし、製造現場に散在するデータを一元管理。経営層から現場までをシームレスにつなぐデータドリブン経営を推進し、生産プロセスの最適化を図っているという。
今回、ノーリツはコベルコシステムの支援を受け、ダッソー・システムズの「DELMIA Apriso」を明石本社工場に導入。製造工程の管理や作業者への指示・支援などを行い、生産にかかわる実績データの取得も行える製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)プラットフォームで、10月からのテスト運用を経て、12月より本格稼働した。