Microchip Technologyは12月16日、高速CAN FDトランシーバと5V LDOを統合したコンパクトな8ピン/10ピン/14ピンの省スペースパッケージで提供されるCAN FD SBC(システムベースチップ)「ATA650xファミリ」を発表した。
同ファミリは、内蔵されたCAN FDトランシーバにより最大5Mbpsのデータ送受信レートをサポートしつつ、15μA(typ.)のスリープ電流を実現しているほか、バス信号によるVCC供給電圧の制御が可能であり、車載ECUの消費電流を低減することも可能となっている。さらに、スリープモード中にLDOをOFFにする事でマイコンへの電源供給を無効にすることで消費電力のさらなる削減も可能だという。
また、フェイルセーフ機能、保護機能、診断機能などの安全機能も搭載しており、信頼性の高いバス通信を実現することができるとするほか、ESD(静電気放電)耐性とEMC(電磁両立性)性能を備えているため、過酷な環境で動作するアプリケーションに適した堅牢なソリューションを構築することができるとする。加えて、AEC-Q100 Grade 0にも認定済みで、−40~+150℃の温度レンジで動作することが可能だという。