フリマアプリ大手のメルカリは12月16日、同社が手掛けるスポットワークサービス「メルカリ ハロ」において、事業者が元従業員に向けて求人を限定公開できる新機能を12月下旬より提供開始すると発表した。即戦力となる元従業員とのつながりの継続を支援し、人手不足を解消できる仕組みを提供する。
メルカリ ハロを導入している事業者は、新機能により、各店舗で過去に勤務経験がある従業員に対し、メルカリ ハロを通じた勤務経験を問わず、各店舗のメルカリ ハロのグループに招待できるようになる。元従業員は、事業者から送付される専用URLまたはQRコードから招待を任意で受け取ることでグループ参加することが可能だ。
加えて、事業者は自店舗で勤務・招待した働き手だけでなく、同一事業者内にある他店舗の働き手に対しても、求人を限定公開できるようになる。急な欠員や、繁閑期のシフト調整の際に、他店舗まで対象を広げて募集することが可能になるという。
また、メルカリ ハロ経由で採用決定した場合、勤務時間の確認や給与の支払いは専用アプリ上で行われるため、事業者の事務手続きに関わる工数や負担の削減にもつながる。
帝国データバンクの2024 年度上半期の調査結果によると、「人手不足倒産」の件数は過去最多を記録した。特に年末は、メルカリが実施した調査で、業界を問わず繁忙期であるにも関わらず、事業者の73.5%が「103万円の壁」などの年収の壁に起因する従業員の「働き控え」を経験しており、その結果、85.2%の事業者が年末年始に「人手不足の課題を感じたことがある」ことが明らかになった。