アパレルウェブとFree Standar、ブランド公式リユース事業で協業 EC構築からリコマースまで支援

アパレルウェブとFree Standardは12月10日、ブランド公式リユース事業で協業すると発表した。コマースプラットフォーム「Shopify」を使い、リユース品の販売を行うECサイトの構築、リコマース(再販)の運営までを支援する。

アパレル・ファッション業界に特化したサービスを提供するアパレルウェブは、サイト・アプリの制作、データ分析、オウンドメディア、コンテンツ構築、SNS運用サポート、海外進出のサポート等を行っている。時代の変化に合わせた適切なアプローチにより、アパレル・ファッション業界全体の活性化を目指している。

このほど、Free Standardとブランド公式リユース事業で協業を開始する。

Free Standardは、メーカーやブランド向けに、自社店舗・EC上に「リユース機能」を実装できるリコマースオペレーティングシステム「Retailor(リテーラー)」を提供している。「リユース機能」とは、商品収集・真贋確認・商品メンテナンス・保管・撮影・登録・販売サイト構築など、ブランド公式リユースを実施する上で必要な機能で、必要に応じてセミカスタマイズで提供する。

今回の協業では、「ブランド公式リコマース」として、リユース品を自社で販売できる仕組み作りを実現。コマースプラットフォーム「Shopify」を使ったリユース品の販売を行うECサイトの構築、リコマースの運営まで一気通貫で支援する。

ブランドは自社でリセールを行うことで、ブランドイメージの保護、新たな収益源の確保、顧客接点の強化、持続可能性への貢献といったメリットを得ることができる。

国内アパレル市場は、長期的には市場規模が減少傾向になると予測されている中、リユース業界の市場規模は2009年以降14年連続での拡大を見せている。経済不安の中でも中古衣料品の支持は強く、むしろ不況に強い業界と言われている。

アパレルウェブは、クライアント企業の課題解決をデジタル技術で支援し、革新的な取り組みを提案し続けており、その一環として、注目が高まる「2次流通」の重要性を提唱してきた。一方、Free Standardは、ブランド自らリコマースを始められるサービス「Retailor」を展開しており、両社の思いに親和性が高いことから今回協業に至ったとしている。