スペースワンは、12月15日11時に予定していたカイロスロケット2号機の打上げ中止を発表。同社執行役員の阿部耕三氏は、報道陣向けの説明会で「機体に問題はない。現段階では明日、12月18日11時00分00秒を目標に調整中だ」と話した。

  • 記者会見に登壇した、スペースワン 執行役員の阿部耕三氏

延期の理由については14日と同様に、射場上空の高度10km以上における風速の影響が強かったためで、「高層風の条件は14日よりは良くなっていたと思うが、それでも高度によって厳しいところがあった」と説明。スペースポート紀伊の立地が特段風の影響を受けやすいというわけではなく、「あくまで今回(の打上げを)行おうとしたときにピンポイントで引っかかったということだ」と話した。

3度目の打上げ日まで中二日という期間を空けた理由については、関係各所との調整や、射場上空の気流の流れなど天候の影響の見定めがある、と同氏は説明した。なお、打上げ予備日の設定は12月27日までとなっている。

  • スペースポート紀伊ロケット打上げ射場方面の様子(14日10時40分頃)