定番Blenderマテリアル入門書がついにBlender 4.2に対応

マイナビ出版は12月24日、『Blender 質感・マテリアル定実践テクニック［Blender 4.2 対応版］』を発売する。同書は人気3Dソフト「Blender」でさまざまな質感、材質、表現を実現するためのマテリアルの設定テクニックを実践的に解説した一冊だ。

『Blender 質感・マテリアル設定実践テクニック［Blender 4.2 対応版］』
灰ならし (著)
定価：4,180円（本体3,800円＋税10%）
発売日：2024年12月24日
　ページ数：408ページ
ISBN 978-4-8399-8658-2

新レンダーエンジンを搭載したBlender 4.2に対応しアップデート

Blenderはバージョン4.0でマテリアルノードの大幅リニューアルが行われ、また、バージョン4.2では新レンダーエンジン「EEVEE NEXT」が搭載され透過・屈折の設定方法なども大きく変更された。そこで本書も、2022年刊行の前版『Blender 質感・マテリアル設定実践テクニック』から、Blender 4.2に対応した解説にアップデートしている。

Blenderのマテリアルに特化した入門書は珍しく、前版はマテリアルを学べる定番書として貴重な一冊となっている。そして、Blenderがバージョン4.0にバージョンアップされた現在、改訂版の刊行を待ち望んでいたBlenderユーザーも少なくないのではないだろうか。

マテリアルの基本からテクスチャを使った設定テクニックまで実践解説

本書では、マテリアルの基本、シェーダーエディターの使い方、マテリアル作成の基本となるノード「プリンシプルBSDF」の使い方、テクスチャを使った様々な質感の表現までを、実際に作例を作りながら手順を追って解説している

「Chapter 1マテリアルを作る準備」では、「マテリアルとは何か」「ノードとは何か」といった基礎知識、マテリアルの作成・編集を行う「シェーダーエディター」の使い方から説明。そもそもマテリアルについてよくわかっていない、という初心者でも安心して学べる構成になっている。

「Chapter 2 基本的なマテリアルを作る」では、プラスチックや金属、ガラス、表面の凹凸といったいろいろな質感を実際に作りながら、質感作りの基本となる「プリンシプルBSDF」の使い方を解説。手順を追いながら、実践を通して各パラメーターの役割や設定方法を知ることができる。

「Chapter 3 マテリアル設定テクニック」では、テクスチャを使って模様や色むら、汚れ、ひび、表面劣化など、よりリアルな質感を作る方法を解説。手順を追って本書をマネしながら作成していくことで、どのノードをどう組み合わせてどのように設定すればよいのかがわかり、応用力・アレンジ力も身に付く。

さらに「Chapter 4 Appendix」では、補足説明として、マテリアルの操作や質感表現に影響する「マテリアルデータの基本操作」、「EEVEEの透過・屈折の設定方法」、「環境テクスチャの使い方」について解説。1つのオブジェクトに複数のマテリアルを設定する方法や、EEVEE Nextで透過・屈折を描画する場合に必要な設定、ワールドの背景に環境テクスチャを設定する手順など、マテリアルを作成する上で知っておきたい操作・設定がまとめられている。

本書の目次

Chapter 1 マテリアルを作る準備
1-1 「マテリアル」って何？
1-2 シェーダーエディターの用意
1-3 シェーダーエディターの使い方

Chapter 2 基本的なマテリアルを作る
2-1 プリンシプルBSDFって何？
2-2 プラスチックの作り方
2-3 金属の作り方
2-4 水やガラスの作り方
2-5 凹凸表現の作り方

Chapter 3 マテリアル設定テクニック
3-1 重量感の作り方
3-2 色ムラの作り方
3-3 くすみ・表面劣化の作り方
3-4 ドロドロ汚れの作り方
3-5 錆びの作り方
3-6 ひび割れの作り方
3-7 レンガ・タイルの作り方
3-8 アスファルトの作り方
3-9 コンクリートの作り方
3-10 コンクリートブロックの作り方
3-11 木目・木彫りの作り方
3-12 フローリングの作り方
3-13 布の作り方
3-14 模様・柄の作り方
3-15 マテリアルの合成の仕方

Chapter 4 Appendix
4-1 マテリアルデータの基本操作
4-2 EEVEEの透過・屈折の設定方法
4-3 環境テクスチャの使い方