ラクスは12月12日、同社が手掛けるクラウド型経費精算システム「楽楽精算」において、AIを活用した開発ロードマップを発表した。これまで以上にAI開発を本格化し、経費精算の申請から承認までの全作業時間を約60%削減することを目指す。
まずは使用頻度が高く、利用ユーザーが多いという申請者・承認者向けの機能からAIを導入する。AIを活用して申請・承認におけるミスを削減することで、経理担当者のチェック作業を軽減につなげる。その後、経理担当者向けに、より専門性が高いAI機能を導入し、段階的に経理業務の生産性向上を目指すとのことだ。
具体的には、2025年3月期~2026年3月期の期間で、申請者向けに入力補助機能や申請不備のAIチェック機能、承認者向けに経費申請内容のAIチェック機能/承認経路のAI適切化機能を開発する。その後、2027年3月期~2029年3月期の期間で、経理担当者向けに経費の使用規定違反や、利用目的が不明瞭な申請のAI検知機能、そしてAIによる通常経費申請の自動承認・否認機能の開発を進める。
同社によると、2029年3月期までに開発を予定しているAI機能により、1社あたりの経費精算における申請から承認までの全作業時間を、現行の「楽楽精算」での月間平均約149時間から約59時間へと、90時間(約60%)削減する効果が見込まれているという。