Emurasoftは12月12日、巨大ファイル対応やAI機能に改善を加えたテキストエディター最新版「EmEditor v24.5.0」をリリースした。 情報化が進み大きなサイズのファイルの取り回しをする機会も増加するなか、ログ解析やCSVファイルやXMLファイルなどサイズの大きいファイルのオープンや検索、置換から保存まで高速に扱える同エディターの最新版では、巨大ファイルの扱いに対応する機能の追加・バグの修正が行われている。
巨大ファイル対応の改善や新機能
ユーザーからの報告にv24.4.2で修正が図られた特定条件下におけるHDDからの巨大ファイル(約 300MB 以上のファイル)読み込み時の不具合(重複行読み込みの可能性)の改善をさらに進め、新機能として [ファイル] メニューに [検証] コマンドを追加。ファイルを開いた直後に同機能を使用することで、サイズとSHA256ハッシュ値で元ファイルと現在のファイルの同一性を担保。[ツール]メニューのカスタマイズダイアログのファイルオプションには、ファイルを読み込むたびに自動的に検証を行うオプションが加わっている。
また、指定サイズを超えない範囲でファイルを開く位置を前後のセクションに移動できる、[<<] [>>] ボタンが同じく、[ツール]メニューのカスタマイズダイアログのファイルオプションにある[巨大ファイル コントローラー]に追加。こちらもユーザーからの声を反映させたもので、巨大ファイルを開く場合にファイル全体を開くのではなく、より小さなサイズのみ開いて表示枠を移動できるようにしたものだ。
AI執筆支援機能がCtrl+Spaceでより使いやすく
v24.0からは、OpenAI APIを使用したAI執筆支援機能を追加しており、事前定義されたプロンプトや$(DocText) 文書全体、 $(SelText) 選択テキスト、 $(SelOrDoc) 選択テキストまたは文書全体などプレースホルダーを使った表現やマクロを使った拡張と生成AIクライアントとしての豊富な機能を実装。v24.1からはタイピング中にリアルタイムでAIが次に入力する内容を予測補完する"AIによる支援執筆"が加わっているが、新たに[ツール]メニューから開ける[設定のプロパティ] ダイアログボックスに[AI支援] が追加。
Ctrl+Spaceを押した時だけ提案がリアルタイムで表示できるようになったほか、予測に使用する入力テキストと候補提案用の出力テキストの長さも調整できるオプションが加わっている。