幼児向け体験型デバイス「ePICO」が人気  『平成リバイバル玩具』を試遊機や動画で訴求

セガフェイブは10月10日、幼児期の体験に着目した体験型のデバイス「ePICO(イーピコ)」を発売した。量販店などの実店舗とECサイトを販路とし、SNS、動画広告、試遊機などで訴求している。ギフトニーズも高く、玩具業界で最大の商戦であるクリスマスに向けて、販売を強化しているようだ。

「ePICO」本機をテレビモニターに接続し、付属のコントローラーなどを使用することで、スポーツ、職業体験、音楽など100種類を疑似体験できる。

▲体験型のデバイス「ePICO」

セガが1993年に発売した知育玩具の後継機となっていることから、「親世代からは『懐かしい』という声が上がっている。今年のトレンドである『平成リバイバル』の玩具の1つだ」(Toysカンパニーメディア部広報・箕箸雄教氏)と言う。

近年の社会問題である、地域や家庭環境の違いによる「子どもの体験格差」を背景に開発した。それぞれの体験は専門家が監修し、子どもの創造性や知的好奇心を伸ばす支援をする。子どもが遊んだ状況を、知能の多様性に関する理論である「多重知能理論」を用いて分析し、親のスマホにメールで通知できる点も特徴だ。

集客面では、「トイザらス」や「ヤマダデンキ」などの148店舗に同商品を体験できる試遊機「夢中発見機」を設置している。オンラインでは、特設サイトやインスタグラム、Xで情報発信している。8月29日に、東京海洋大学名誉博士を務めるさかなクンを起用したウェブCMを公式YouTubeで公開した。

「高価格帯の商品のため、実際に体験できる場も全国に設置した。インスタグラムとXはそれぞれユーザーに合わせた表現で、商品の魅力を発信している。知育デバイスなのでギフトニーズも高い。本格派としての商品力だけでなく、トレンドやニーズのリサーチを踏まえたマーケティング面も注力している」(同)と話した。

本機と専用ソフト、コントローラー、ケーブルなどが付属した「ePICO たいけん100エディション」の対象年齢は3歳以上。価格は税込3万800円。