NTTデータグループは12月10日、2024年のサイバーセキュリティ概況に関する総括と将来予測に関する記者説明会を開催した。2024年は大型イベントに便乗した詐欺行為や、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)被害など、これまで同様、サイバーセキュリティの重要性を認識する事件が相次いだという。金銭目的での生成AIの悪用も世界中で広がっている。
説明会に登壇したNTTデータグループ エグゼクティブセキュリティアナリストの新井悠氏は「生成AIが偽情報の創作や拡散に悪用されている実態も明らかになっている。来年以降はAIエージェント技術がより発展し、攻撃側と防御側それぞれの技術競争が激化する可能性もあるだろう」と述べた。