東レエンジニアリング(東レエンジ)は12月4日、AIサーバーやデータセンターを中心に需要が伸びている先端半導体の製造技術の1つ「パネルレベルパッケージ(PLP)」向け高精度塗布装置「TRENG-PLPコーター」を開発し、2024年12月から販売を開始することを発表した。

  • 「TRENG-PLPコーター」

    「TRENG-PLPコーター」の外観 (出所:東レエンジニアリング)

同装置は、次世代半導体の製造技術である2.5次元パッケージの大型化に対応するもので、主要部材である「インターポーザ」を製造するためのガラス基板上に微細な再配線層構築を実現させ、高性能な半導体の製造を実現するもの。すでに同装置のパイロット機は複数の大手半導体メーカーに納入済みで、技術の確立が進められてきたという。

先端パッケージングは、半導体の高性能化に伴い、大型化と効率化が求められるようになっており、インターポーザの材料も300mmウェハからより大型の600mm×600mmの角型ガラス基板を用いたPLP技術などの活用に注目が集まっているが、ガラス基板の反りを制御し、配線材料やフォトレジスト材の薄さを均一に保ちながら、高密度に回路を形成することが困難であることが課題となっていた。

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