SORAは2015年から、珍味・おつまみギフトのオリジナルブランド「ホタルノヒカリ」でECサイトを運営している。
ECサイトでは約60種類をラインアップする。「シャンパンセット」「ビールセット」など、選んだおつまみをギフトボックスに入れたセットもある。うま味が凝縮された珍味は、まずいと思われることは少ないと自信を込める。「ギフトボックスで、さまざまな味を楽しめることが喜ばれている」(中川雅喜代表)。
看板商品は、日本海産のホタルイカを干して、能登地方の魚しょうゆで味を付けた「ホタルノヒカリ」。ECサイト流入の検索ワードも「ホタルノヒカリ おつまみ」がトップだ。ECや実店舗販売のほか、ファーストクラスの機内食、ホテルのスイートルームでの提供も進めている。
「ホタルノヒカリ」のほか、梅昆布の風味を付けたジャイアントコーンも人気が高く、提携メーカーとこだわりの味を開発している。
こうした商品は写真とイラストを使用した画像を作り紹介している。一見すると、珍味に見えないビジュアルに仕上げ、ブランドの世界感を表現する。
▲「ホタルノヒカリ」イメージビジュアル
購買層は20~40代が中心で女性が8割を占める。結婚式の引き出物に利用されることもあり、「市場でしか買えなかった珍味もパッケージがおしゃれで、ブランド化されていれば手を伸ばしやすい」(同)とみている。
ビジネスの贈答用にもなっている。アルコール飲料メーカーのイベントノベルティや、お酒が好きな取引先への手土産に選ばれるケースもあるようだ。
中川代表は珍味業界に従事して25年。「ホタルノヒカリ」ブランドの育成を通じて珍味の業界の盛り上げにつなげたい考えだ。「20代などはお酒を飲まないし、つまみも買わない。雰囲気やパッケージを工夫して、新規顧客層にアプローチし続けるのが自分たちの役割」と話す。
賞味期限の都合で在庫を抱えてしまいがちだった課題を少しでも解消したいと、顧客からの要望もあったECサイトでの販売をスタートさせた。