アズワン、中間期のEC売上23%増の158億円 集中購買などが奏功

アズワンの2024年4―9月期(中間期)における、Eコマース売上高は前年同期比23.2%増の158億8400万円だった。大手企業向けの集中購買システム「ocean(オーシャン)」や、「Amazon」などのネット通販企業向けの販売が伸長した。特にネット通販向けの販売は同27.2%増と伸びた。

上半期の総括として、井内卓嗣社長は「ECチャネルも好調で、通期業績の売上高見通しは1012億円を予定している」と決算説明会で話した。さらに、「今年が中計の最終年度。EC売り上げは直近の5年で2.3倍となり、商品点数も2.8倍に拡大した。コロナを契機に業界の最適化に向けた取り組みに転換し対応してきた」と振り返った。

近年、BtoB通販業界では、集中購買システムで売り上げを拡大する企業が増えている。こうした動向を踏まえ、集中購買システムの戦略について井内社長に問うと、「集中購買は成長のエンジンであるため注力していく。サプライチェーンの見える化などを含めて、取引先の懐に入れるポジショニングを取っていく」と話した。

全売上高は前年同期比10.2%増の486億2600万円、営業利益は同5.9%増の52億6800万円だった。好調なEC事業と品揃えの拡大で業績を伸ばした。