日立製作所(以下、日立)とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は12月5日、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の主要技術であるAPN(All-Photonics Network)を用いた分散型データセンターの実現に向けた技術検証の一つとして、日立ヴァンタラのHitachi Virtual Storage Platform One Block(以下、VSP One Block)とIOWN APNを用いた共同実証を実施したことを発表した。

日立が提供するVSP One Blockは、ストレージ仮想化技術によって遠隔地に設置した複数のストレージをあたかも1つのストレージのように管理し運用可能。災害発生時の事業継続などを支援する。

IOWNはNTTグループが研究してきた光技術をベースとする低消費電力と高速大容量を特徴とするネットワーク。今回はこの2つの強みを組み合わせ、長距離間のデータ同期における往復応答時間を、日立が推奨するネットワークの応答時間(20ミリ秒)以内に収めることに成功し、また災害発生時にもシームレスにシステム復旧が可能であることを確認したという。

  • IOWN APNを用いた仮想ストレージのイメージ

    IOWN APNを用いた仮想ストレージのイメージ

実証の背景

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