ウイングアーク1stは12月3日、同社のデータ分析基盤「Dr.Sum」において、数千ページにわたるDr.Sumのマニュアルや動画、ナレッジや公式BLOGなど自社のコンテンツとOpenAIのChatGPTを連携したAIチャットボット「AIアシスタント for Dr.Sum」の提供を開始した。公式Webサイト上で公開されている。
販売や会計、生産や在庫など社内に蓄積された各種データを高速に集計し、可視化した各種ユーザーインターフェースへと繋げられるデータ分析エンジン「Dr.Sum」は、社内データの能動的な活用を行えるデータ活用基盤として7500社以上の導入実績を持つ。基本的な設定などはノンプログラミングで行えるデータ基盤ソリューションだが、データベースやセンサーデバイス連携、100種類を超えるロジックアイコンを組み合わせるETLツールなど、広範なデータ活用のための豊富な機能を備える。
バージョンを重ねた粒度の高いマニュアルは数千ページにもおよび、動画や公式のTechBlogなどの情報をアセットに、OpenAIの生成AIであるChatGPTと連携させることでDr.Sumの操作手順や基本的な設定から活用方法と自然言語で応えるもので、データ抽出や集計処理に必要なSQL文の生成なども行える。
自社製品の理解とともに広く企業のデータ活用を促進する「AIアシスタント for Dr.Sum」は、公式カスタマーサクセスWebサイト上に設置、ログインは必要としない形で公開されている。社内に積み重ねられた情報をRAG(Retrieval-Augmented Generation)として自社の生成AIとして活用する企業も増加しているが、豊富なアセットがその精度を高めることになる。