大日本印刷(以下、DNP)は12月4日、AIを活用して販促物や製品パッケージの記載内容に関する審査業務を省力化する「DNP AI審査サービス(校正・回覧業務)」に、生成AIを活用して審査を効率化する機能を追加し、先行して保険業界に向けて提供を開始することを発表した。12月中に銀行・化粧品・飲料・食品業界などの関連法令に対応する予定だという。
DNP AI審査サービス(校正・回覧業務)
DNP AI審査サービス(校正・回覧業務)は、AIを活用して校正や校閲、審査業務の効率化と平準化を行うことで、作業時間の短縮と人為的ミスの低減を支援するサービス。必要な審査と承認ステップをデジタル上で進捗管理でき、円滑な校正・校閲や審査・承認を支援する。
カタログやチラシなどの広告販促物をはじめ、マニュアル・教材・製品パッケージ・契約書・各種手続き申請書類など、さまざまな印刷物の校正・校閲・審査作業に対応。従来は目視で行っていた各種印刷物の文字や画像などのチェック作業をAIで代替することで、ミスの軽減と作業時間の短縮が見込めるという。
同サービスは制作物の画像や文書を読み込み、画像文字認識AIが画像内にある文字情報を識別して審査データを生成し、各企業が登録したルールと照合して審査を支援する。今回新たに生成AIに対応したことで、法令に定められた制作物の表示に関するルールへの準拠や専門用語のチェックなど、従来よりも幅広い領域でのチェック支援を可能にしているとのことだ。