マツキヨココカラ&カンパニーは11月14日、子会社のMCCマネジメントが、化粧品メディア「LIPS」を運営するAppBrewの全株式を取得し、100%子会社化すると発表した。「LIPS」との連携を通じて顧客の多様なニーズに応え、事業のさらなる成長を目指す。
マツキヨココカラ&カンパニーは、「美しさと健やかさを、もっと楽しく、身近に。」をグループビジョンに掲げ、人の想いに敏感で身近な存在であり続けることを大切にし、美と健康の分野を軸に新しい技術やアイデアを積極的に取り入れ、人々の生活がより楽しさに満ちたものになることを目指している。
このほど、マツキヨココカラ&カンパニーの子会社であるMCCマネジメントにおいて、AppBrewの全株式を取得し、100%子会社化することで合意した。株式譲渡実行日は12月2日(予定)となる。
AppBrewは「ユーザーに求められるものを再現性をもって作る」をミッションに掲げる、2016年に設立されたスタートアップ企業。運営する「LIPS」は、化粧品コミュニティメディアとして多くの信頼を得ているプラットフォームであり、特に若い世代からの支持を受け、化粧品選びにおいて欠かせない存在となっている。
マツキヨココカラ&カンパニーが掲げる「プラットフォーム構想」は、リアルとデジタルの情報を統合し、データに基づく最適なサービスをお客様に提供することを目指すものであり、顧客の購買履歴や行動データ、嗜好などを分析・活用し、あらゆる接点(ドラッグストア、調剤薬局、EC、アプリなど)で一貫性のある体験を提供し、利用者がいつでも自身に最適な商品やサービスへアクセスできる利便性と満足度を得られる環境の実現を目指している。
AppBrewが運営する「LIPS」は、化粧品に関するユーザーのリアルな声が集まるメディアであり、その膨大なデータ資産はマツキヨココカラ&カンパニー「プラットフォーム構想」において中核的な役割を担うとし、「LIPS」に蓄積されたユーザーの嗜好データやオンライン行動データを自社グループのデータ基盤と統合することにより、顧客への理解をさらに深め、各種サービスや商品提案の精度向上を図る。
今回のAppBrew株式取得は、グループビジョンの実現に向けた大きな一歩になるとし、リアルとデジタルを融合した新たな顧客体験創出のさらなる加速を図る考えを示した。