不正注文検知サービス「O-PLUX」などを提供し、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこは11月19日、エフ・ディ・シィ・プロダクツのジュエリーブランド「4℃」の公式オンラインショップ「4℃ JEWELRY ONLINE SHOP」において、クレジットカード不正利用対策の強化のため、「O-PLUX」が採用されたと発表した。本人認証サービス「EMV3-Dセキュア」との高い親和性、検知条件のチューニングなどの充実のアフターサポートが評価された。
かっこが提供する「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現する不正注文検知サービス。出荷前に不正注文の可能性がないかを複数の審査要素を組み合わせてリアルタイムで解析できるうえ、日々巧妙化する不正手口に対応し、累計11万さいといじょうの不正情報を共有。プロフェッショナルな人材×AIによる審査運用体制により、新たな不正手口にもスピーディに対応するなどの特徴を備える。
このほど、エフ・ディ・シィ・プロダクツのジュエリーブランド「4℃」の公式オンラインショップ「4℃ JEWELRY ONLINE SHOP」において、クレジットカード不正利用対策強化を目的に「O-PLUX」が採用された。
2023年のクレジットカード不正利用による被害額は、日本クレジットカード協会によると年間540億円にも上り、カード会社やEC事業者など関係各所にさまざまな対策が求められている。なかでも本人認証サービス「EMV 3-Dセキュア」は、2025年3月までに全EC事業者への導入義務化が「クレジットカード・セキュリティガイドライン」により指針として発表されているが、それだけでは十分な対策とは言えず、依然として被害が発生している。
「4℃ JEWELRY ONLINE SHOP」はすでに「EMV3-Dセキュア」を導入していたが、不正の手口がますます巧妙化する中、より網羅的な対策として「O-PLUX」の導入を決定した。「O-PLUX」は、常に最新の不正傾向に対応する審査の適用と、不動産業界の空き室情報や電話番号の疎通情報など豊富な外部データにリアルタイムに照会をかける高精度な不正検知を実現しており、「EMV3-Dセキュア」を通過した不正取引への対策としても有効な手段となる。
ジュエリーは換金性が高く、多彩なラインナップにおいては精度の高い不正検知が特に重要であるとし、カスタマーサクセス担当者による最適な検知条件の設定・チューニングの提供により、通常の顧客のユーザビリティを損なうことなく、売上を伸ばしながら不正取引を防止できる点も導入の決め手の1つとなった。
今回の取り組みについて、エフ・ディ・シィ・プロダクツ 西川氏は、「お客様に安心してネットショッピングを楽しんでいただけるよう、クレジットカード不正利用対策として『O-PLUX』の導入を決定しました。高額決済が多いジュエリーにおいては、注文情報の判断基準が非常に難しい中、通常のお客様の利便性を損なわずに不正取引のみを防止できる点に大いに期待しています。また、不正対策における運用面でも自動化を推進することで、さらなる業務効率化を目指していきます」とコメントした。