日立エナジーは11月29日、スペイン王国の電力会社イベルドローラグループ傘下のスコティッシュパワー・リニューアブルズから、英国サフォーク州沿岸の沖合32kmに建設が進められている洋上風力発電所「イースト・アングリア2」向けの交流連系設備と電力品質ソリューションを受注したことを発表した。
洋上風力発電は、太陽光発電に続く再生可能エネルギーとして日本でも活用が期待されている発電技術だが、その活用のための各種ノウハウが必要とされている。
日立エナジーはこれまでの取り組みから、そうしたノウハウをすでに有しており、今回は、モジュール式・プレファブリケーション式の系統連系ソリューション「Grid-eXpand」として風力発電の電力を陸上に送電する洋上連系設備、環境効率の高い製品・ソリューション・サービスポートフォリオ「EconiQ2」のSF6ガスフリーのガス絶縁開閉装置を含む送電された電力を交流系統に連系する陸上連系設備、出力変動の大きい風力発電の電力を安定して送電するために電力系統安定化関連サービス・ソリューションポートフォリオ「Grid-enSure」のSTATCOM(静止型無効電力補償装置)「SVC Light」を提供するとしており、これにより英国の約100万世帯分の電力需要に相当する960MWの送電を支援し、英国が掲げる2030年のエネルギー目標達成に貢献していくとしている。