三菱電機は11月20日、同社パワーデバイス製作所 福岡地区に、パワー半導体のモジュール組立・検査工程を担う新工場棟を建設する計画を発表した。
投資額は約100億円で、2026年10月の稼働開始を予定している。
パワー半導体は、電気/電子機器の電力効率を向上させるために重要なデバイスであり、さまざまな分野で活用されており、自動車の電動化や再生可能エネルギーの普及などからさらなる市場拡大が期待されている。こうした市場の成長性を鑑み、同社は今回、同社のパワー半導体モジュール組立・検査工程のマザー工場であるパワーデバイス製作所 福岡地区に新工場棟を建設することを決定したという。
この新工場棟の建設により、敷地内にあるモジュール組立・検査工程の製造ラインの一部を集約し、部材受入から製造、出荷までの生産工程を効率化することを目指すとしているほか、進捗管理や自動搬送などを行う生産管理ツールを導入することで、生産性の向上も図っていくとしている。加えて、製品開発力を向上することを目的に、設計・開発・生産技術検証から製造までを一貫して行う体制強化も進めていくとしている。