日立製作所(日立)は11月28日、台湾で2031年に完成する予定の台北都会区大衆捷運系統(台北MRT)万大-中和-樹林線第二期工程向けに、昇降機147台を一括受注したと発表した。今回の受注は、日立グループとして台湾で過去最大となる。

万大-中和-樹林線の第二期工程で建設される13駅すべてと変電所1カ所に、積載質量1600kgおよび2000kgの大容量機械室レスエレベーター41台とエスカレーター106台を設置する。

  • 万大-中和-樹林線の高架駅の外観(イメージ)

    万大-中和-樹林線の高架駅の外観(イメージ)

台北市を中心とする台北都市圏では、高い人口密度と交通需要に対応するため、近年、台北MRTをはじめとする鉄道が急速に発展し、多くの路線拡張計画が検討されている。台北市と新北市にまたがる台北MRT 万大-中和-樹林線は、第一期工程として9駅、9.5km、第二期工程として13駅(地下駅2駅、高架駅11駅)、13.3kmが計画されており、2031年に全工程が完成予定。

また台湾では、2024年4月3日に発生した台湾東部沖を震源とする地震、その後の複数の余震を受け、地震時のエレベーター利用者の安全性に対する関心が高まっている。日立が今回納入するすべてのエレベーターは、台湾では導入が義務化されていない地震時管制運転機能を搭載する。

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