早稲田大学(早大)発のダイヤモンド半導体の研究開発型スタートアップであるパワーダイヤモンドシステムズ(PDS)は11月26日、第三者割当増資を行い、約7億円の資金調達(1stクローズ)を実施したことを発表した。

今回の割当増資の引受先は「JICベンチャー・グロース・インベストメンツ」、「早稲田大学ベンチャーズ」、「QBキャピタル」、「みずほキャピタル」の4社。

ダイヤモンド半導体の特性は注目されているSiCやGaNを上回っており、究極のパワー半導体材料とも言われてきたが、実用化にはまだ多くの課題を解決する必要がある。そうした中、PDSではダイヤモンドMOSFETにおけるドレイン電流の世界最高値を更新するとともに、酸化シリコン終端構造を採用したノーマリ・オフ型ダイヤモンドMOSFETの開発に成功するなど成果を挙げており、そうした研究開発が進展していること、ならびに九州工業大学との連携など、複数の国内大学と連携した体制による開発体制の構築などが評価され、今回の投資が行われるに至ったという。

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