宇宙航空研究開発機構(JAXA)が11月26日、鹿児島県の種子島宇宙センターにて行った小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の第2段モータ(E-21)再地上燃焼試験中に、異常燃焼が発生。現場では火災が発生し、試験を中断した。

  • イプシロンS」の第2段モータ(E-21)再地上燃焼試験

    「イプシロンS」の第2段モータ(E-21)再地上燃焼試験の準備作業の様子 (C)JAXA

イプシロンSの第2段モータに対する燃焼試験は先だって2023年7月に秋田県のJAXA能代ロケット実験場にて実施されていたが、その際も爆発が発生。その後の調査で、2023年12月までにイグブースタの溶融によるものと原因を特定。設計変更を行い、単体試験としてのイグブースタの燃焼試験、イグナイタの燃焼試験、イグブースタの温度データ取得試験などを経て、最終試験として今回の第2段モーターの再地上燃焼試験が行われるという流れとなっていた。

  • 「イプシロンS」の第2段モータの異常燃焼の原因と対策

    2023年7月の試験で生じた「イプシロンS」の第2段モータの異常燃焼の原因と対策 (C)JAXA