Applied Materials(AMAT)は11月21日(米国時間)、特許取得済みのOLEDピクセル・アーキテクチャと革新的なディスプレイ製造技術により、ハイエンド・スマートフォン(スマホ)向けの高度な有機EL(OLED)ディスプレイをより大型なガラスパネルを用いたPCやテレビでも利用可能にする「MAX OLEDソリューション」を発表した。
従来のスマホ向けOLEDは、大型ガラス基板サイズへの対応に課題があったが、MAX OLEDでは第8世代ガラス基板まで対応し、将来的にはさらに大型の基板にも対応可能だという。
また、有機EL特有のRGBの発光材料の空気や湿気への接触を抑制できる特殊設計のマスクレスプロセスを活用することで、ピクセル1つ1つを個別に成膜、封止する技術を採用することで、正確かつ高速で繊細なOLED材料の純度を保つことを可能としたとする。この選択的成膜によって位置ずれのない正確なピクセル処理が可能となり、単位面積あたりのOLED材料の成膜量は従来技術の2倍以上となり、これによりOLEDディスプレイの輝度は3倍、解像度は2.5倍(1インチあたり約2000ピクセル)に増加する一方で、ディスプレイの消費電力は30%以上減少し、寿命も最大5倍に延ばすことが可能になるという。