後払い決済のネットプロテクションズホールディングスの2024年4-9月期(中間期)連結決算は、売上高が前年同期比6.7%増の110億2100万円、営業利益が8億6600万円(前年同期は6億500万円の営業損失)だった。
決済サービスの流通取引総額(GMV)は同11.3%増の3047億9400万円。消費者向けの「NP後払い」は同0.2%増の1740億9900万円、「atone(アトネ)」は同39.6%増の171億7800万円。BtoBサービスは同29.4%増の1135億1600万円だった。「NP後払い」は、美容・健康・ファッション業界において、GMVの積み上げは限定的だった。「アトネ」は、前期までの営業体制の強化が完了し、加盟店獲得に注力し、新規稼働した加盟店によってGMVが伸長した。
「NP掛け払い」は、これまでの営業体制とマーケティングへの先行投資によって獲得した加盟店が、前期から当期にかけて稼働したことでGMVが伸びた。2024年10月に開始した「NPハンディレンディング」サービスなど決済から派生したファイナンスサービスを充実させることで、決済手数料以外の収益を獲得していく考えだ。
中間決算の結果を受け、通期業績の上方修正を発表し、2025年3月期の連結売上高が期初予想を2億8100万円上回る232億8100円(予想比1.2%増)、営業利益が6億1900万円上回る17億円(同57.3%増)とした。
11月14日にオンラインで行った決算説明会で柴田紳社長は「中期経営計画は通期決算に合わせて見直しを行う方針だが、増収増益を続けながら中長期の目標である営業利益100億円の早期到達を目指す」と話した。