楽天グループ(楽天)と日本ロレアルは11月19日、ビューティ領域において、顧客体験のさらなる向上を目指すパートナーシップ契約締結に向けて、協議開始に合意したと発表した。楽天のマーケティングデータやAI技術と、ロレアルのデータおよびビューティテックを組み合わせ、パーソナライズされたビューティソリューションの提供を目指す。
楽天と日本ロレアルは、ビューティ領域における顧客体験のさらなる向上を目指すパートナーシップ契約の締結に向けて協議の開始に合意した。
両社は今後、楽天のEコマースやモバイル、フィンテックなどさまざまなサービスと、1億以上の楽天会員を中心に形成される「楽天エコシステム」を活用したマーケティングデータや独自のAI技術、ロレアルグループが展開する最先端のビューティテックを軸に、それらを組み合わせ、パーソナライズされたビューティソリューションの提供について協議を進める。
具体的には、AI等を用いて楽天ユーザーの属性情報を4000以上に分類したデータベース「Rakuten CustomerDNA」や、ビッグデータを分析して消費行動を理解するAIエージェント「Rakuten AIris」による消費行動分析データを活用した新しい検索広告やディスプレイ広告の開発を行う。
また、ロレアルの生成AIビューティコンテンツラボ「CREAITECH(クリエイテック)」とパーソナルビューティアシスタント「Beauty Genius(ビューティ ジーニアス)」の連携などにより、パーソナライズされたUI/UXの提供等、顧客体験のさらなる向上を通じてすべての人々に最適な美を提供する。
今回の取り組みにあたり、楽天の代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、「ビューティテックの最先端企業であるロレアルと、顧客体験のさらなる向上を目指して協業できることを光栄に思います。楽天の豊富なマーケティングデータやAIテクノロジーと、ロレアルの専門的な知見を組み合わせることで、日本のビューティ市場に新たな価値を提供できると考えています」と述べた。
ロレアルグループ最高経営責任者のニコラ・イエロニムス氏は、「115年にわたりビューティを専業としてきたロレアルは、これからのカスタマージャーニーにおいて、テクノロジーこそが美の可能性を押し広げ、世界中の人々の生活を向上させると確信しています。楽天とのパートナーシップにより、私たちはさらに一人ひとりの美のニーズに寄り添ったパーソナライズドビューティを実現します」とコメントした。
両社は、パーソナライズされたビューティソリューションをユーザーごとに提供することで、ビューティ領域において顧客体験のさらなる向上を目指し、相互の強みを生かし新たな価値の創出を図っていく考えを示した。