【SEOに影響を与えるCWVとは?】「Repro Booster」で5倍以上の高速化を実現し、顧客体験を劇的に向上

マーケティングソリューションの提供によりウェブとアプリの収益最大化を支援するReproでは、サイトスピード改善ツール「Repro Booster(リプロブースター)」を提供している。タグを入れたその日から、ウェブサイト全体の表示速度を高速化できる。表示速度の改善は、顧客体験を指標化した「コアウェブバイタル」の向上を通じて、検索結果の順位にも影響を与える要素であり、SEOにも密接に関係しているという。Reproの孫 健真氏と、Edward Fox氏に話を聞いた。

——サイトスピード改善ツール「Repro Booster」のサービス概要を教えてください。

孫 健真(以下孫):タグを1行入れるだけで、その瞬間から表示速度が高速化するという、シンプルなツールです。導入自体は、サイトの運用体制にもよりますが、最速で1時間以内に完了するケースもあるほど簡単です。さらに、導入後に運用が一切必要ない点は、最も大きな特徴と言えます。

Edward Fox(以下Fox):「Repro Booster」のコアな機能としては、2つの柱があります。1つ目は特許技術を使い、ユーザーが遷移するページの先読み・キャッシュを行う「クリック予測&リンク先読み」機能。2つ目は、ページ上の全画像を自動で圧縮する「画像フォーマット自動変換」機能です。

<サイトが5倍高速化>

——すでに多数の導入実績があると伺いました。導入した事業者からは、どのような声が上がっていますか?

孫:共通して言われることは、「体感として、明らかに早くなった」「手間をかけずに、すぐに効果を実感できた」という点です。「Repro Booster」の導入によって、表示速度が5倍(※)以上速くなったサイトもあります。

その他にも、「運用の努力が不要になった」「ツール以外の部分でも、表示速度について指摘やサポートがあるので安心できる」といったお声をいただきました。

実店舗を運営していて、店舗の接客などで自社サイトを使用している企業では、店頭スタッフやお客さまから「サイトが遅くて困る」という声が寄せられることが多かったそうです。導入によって、サイト表示速度が改善し、オフライン・オンラインともに、総合的な顧客体験の改善に寄与できました。

事業者でも消費者でも、”ECサイトを店舗の1つ”として捉える傾向が見られるようになってきました。コロナ禍を経てECの存在感も高まり、実店舗もECも、同じくらい重要なタッチポイントになっています。実店舗なら、毎日キレイに掃除をして、メンテナンスを欠かしませんよね。キャンペーンが終わったらすぐにポップなどを片付けるでしょう。一方で、ECサイトは重要度が上がってきているにも関わらず、もう使っていない画像やタグなどがそのまま残されており、そういったものをこまめに”掃除”できるかと言うと、難しいケースが多いと感じています。しかし、何もしないとサイトの表示速度は遅くなってしまいます。こうした課題をカバーできるのが「Repro Booster」で、忙しい企業にとって非常に価値のあるツールだと考えています。

さらに、体感だけでなく、「LCP(Largest Contentful Paint)」といった指標で、定量的にも改善した数値を確認できます。

※注釈…「Repro Booster」の導入前と比較して、表示にかかる時間が5分の1以下に改善

——「LCP」とは?

Fox:ページの最も大きな画像やテキストなどの主要コンテンツが完全に表示されるまでの時間です。LCPのGoogleの推奨値は2.5秒以下となっています。

——今年10月に発表した、「Repro Booster」のアップデートについて教えてください。

孫:サイト表示速度がさらに高速化しました。アップデートによって、従来は19.1%だった、LCPの平均改善率が、30.5%(※)に向上しました。平均改善率が従来比で59.7%増になった計算です。

Fox:当社の特許技術である「クリック予測&先読み機能」のアーキテクチャを改良し、先読みによる速度改善効果をさらに向上させました。

”先読み”以外でも、実際にブースターがどう動いているかを日々研究しています。お客さまからのフィードバックも生かしながら、常にブラッシュアップを行っています。

※注釈…2024年3月28日~4月11日に実施したスプリットテストの結果(モバイルユーザー・適用比率1:1)。「Repro Booster」導入済みのECサイト(個別コンサルティング対応を除く)を対象とし、「Google Analytics 4」で収集した各指標の中央値を比較。

——LCPが構成要素の一つになっている「CWV(コアウェブバイタル)」の重要性や、ECサイトに与える影響は?

Fox:「コアウェブバイタル」とは、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス(顧客体験)を評価するための指標のことです。2021年にSEOの検索ランキングの決定要素に追加されました。以降、SEO対策の指標の1つとして、サイトの表示速度の重要性は非常に高まっています。

SEOや顧客体験に敏感な人ほど、「コアウェブバイタル」への興味・関心が高まっていると感じています。

一方で、「コアウェブバイタル」は、SEOのテクニックに終始するものではなく、本質的には、”ユーザーの体験を向上させる”というテーマで設けられた指標です。顧客体験が向上した結果、PV数や離脱率などのKPIが改善し、検索順位に良い影響が出て、最終的にサイトの売り上げにもつながっていくものだと考えています。

▲Repro Booster開発責任者 Edward Fox氏

孫:「遅い」は顕在化されやすい課題です。わざわざ「速い!」と話題にはしませんが、「遅い」という負の体験は言語化されますし、人に共有されたりもします。表示速度が遅いサイトは”悪目立ち”してしまうんですよね。サービスやブランドの心象に密接にひもづいてくる要素だからこそ、お客さまの体験を損なわないようサイトの表示速度を改善することが重要です。

「Repro Booster」の最大のミッションは、単にサイトの表示速度を上げることではなく、”速度を向上させた結果、顧客体験を良くする”ことだと捉えています。マーケティングの指標への寄与や、売り上げアップにつながっていくようなサービスを提供していきます。

——どのような企業からのお問い合わせが多いですか?

孫:「Repro Booster」については、SEO対策などマーケティングについて関心の高い人からのお問い合わせが多いです。デジタルマーケティングを頑張れば頑張るほど、いろんなタグがサイトに入り、サイトが重くなる傾向があります。

自社でサイト表示の速度改善の努力を重ねたものの、思うような結果を得られず、当社に「Repro Booster」導入のご相談いただくことが多いです。

例えば、「CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)」という、世界中に配置したキャッシュサーバーを活用し、ウェブ上のコンテンツを安定的かつスピーディーにユーザーへ届けるための仕組みがあります。「Repro Booster」の導入前に、すでにCDNを導入している人も多いのです。しかし、サイトの構造的な課題をCDNで直接的に解決するのは難しいため、さらなる解決策を求めて、当社にお問い合わせいただくことがあります。「Repro Booster」はCDNなど、他の施策とも相乗効果を期待できます。

▲Repro Booster事業責任者 孫健真氏

——「Repro Booster」の今後の展望について教えてください。

Fox:今後、”タグを入れるだけで顧客体験を向上させる”という部分を軸に、「表示速度を高速化したい」「顧客体験をさらに良くしたい」という方に向けて、発展的な機能を提供していきたいと思います。

孫:「Repro Booster」は、ウェブサイトの表示速度やパフォーマンスを改善し、顧客体験を最適化する「WPO(ウェブパフォーマンスオプティマイズ)」の考え方を基に、ウェブサイトのパフォーマンスや顧客体験の改善に関わるあらゆる課題を、誰もが簡単に解決できる世界を作りたいと思っています。

繰り返しになりますが、サイトの表示速度改善は「顧客体験」に寄与します。定義があいまいだった「顧客体験」に対して、”サイトの表示速度”という、マーケターが取り組みやすい明確な指標が得られたと言えるでしょう。そこでマーケターが興味を持って、「じゃあ表示速度ってどうやって上げるんだろう?」と、調べれば調べるほど、投資コストや時間、工数など、さまざまな障壁にぶつかります。「SEO」はマーケターが担当するテーマのはずなのに、サイト速度改善の手法やアプローチは、技術力のある、限られたエンジニアしか手を出せません。マーケターが対策を考える必要のあるKPIなのに、マーケターの努力では対応できないんですよ。Reproはマーケティングを支援する会社なので、〝マーケターができる活動の中で、速度が改善できるサービス〟を提供していきたいと考えています。

<サイトの表示速度を無料で診断>

——サイトの表示速度に悩んでいるEC事業者にメッセージをお願いします。

Fox:現在、さまざまなサイトやサービスが、顧客体験を向上させるなどさまざまな施策を講じ、ユーザーの可処分時間を奪い合っているような状況だと考えています。そんな中で、時間を奪うサイトの遅さに、ユーザーはどんどん敏感になっているというデータもあります。サイトが遅いことで”悪目立ち”すれば、機会損失につながりかねません。「タイムパフォーマンス(タイパ)」の良い商品やサービスが人気を博していますが、まさにサイト表示速度は「タイパ」に関わります。

サイトが速くなることは、サイトの魅力が増すことにつながるので、表示速度の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

孫:間違いなく言えるのは、「速ければ速いほど、お客さまの満足度が上がる」ということです。

そこでまず最初に、「知る」ということが大事だと思っています。当社では、「Webサイトの表示速度診断」を無料でご提供しています。速度が与える影響を、顧客体験の観点から分析します。「お客さまから見て、サイトの表示速度は遅くないのか」「お客さまに負の体験を提供してしまっていないか」といった点を把握いただくことで、お客さまの顧客体験に向き合うことができると考えています。

「結果が悪かったら……」と考えると、”知るハードル”は高くなりがちです。例えばですが、「体がなんとなく不調で、見て見ぬふりをしていたけれど、健康診断で検査したら案の定悪かった」というようなことは、よくあると思います。薄々気づいている人は多いのです。

しかし、放置していたら、取り返しがつかないくらい悪化するリスクを抱えることにもなります。正確な問題点が分からないと、適切な対策も立てられません。サイト速度も同じです。課題に真っ向から向き合って最適解を見つけ出し、より良い顧客体験を提供していくための最初の一歩として、当社の「表示速度診断」を活用いただけると嬉しいです。

■Repro Booster

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