<EC物流最前線>エクシーク、 AIロボが自動でピッキング 出荷効率は人に比べて4倍に

千葉県船橋市にある、エクシークの「船橋フルフィルメントパーク」では、AIを搭載したロボットが、荷物のピッキングを行っている。AIロボットによる出荷作業により、人間による出荷作業に比べて、作業効率を4倍に高めることができたという。

「船橋フルフィルメントパーク」では、中国のクイックトロン社製のダブルディープ吸盤AIロボット「QuickBin(クイックビン)」を採用している。同ロボットは、日本国内ではエクシークが初めて導入した。荷物が収納された箱(ビン)を、ロボットが吸盤で接着して取り出す仕組みとなっており、荷物を傷つけることがないという。他社のAIロボットに比べて、倉庫内の在庫スペースの効率化にもつながっているとしている。

▲ダブルディープ吸盤AIロボット「QuickBin(クイックビン)」

同社は2024年1月に「クイックビン」を導入した。同社ではこれまで、「Amazon」「楽天市場」「ヤフーショッピング」の三つのECモールの大型セールが重なるなど、出荷作業を行う人員の確保が難しくなってきていた背景があったという。物流DXに本格的に投資するに至ったとしている。

「船橋フルフィルメントパーク」では現在、「クイックビン」を活用し、月間20万個以上の荷物を出荷しているという。

「クイックビン」は、保管能力、格納生産性、ピッキング生産性が非常に高い物流設備だとしている。同社がAIロボット導入に対して行った投資は、2年半~3年で回収できる見通しだとしている。

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