Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、安全性が重要な12VブラシレスDC(BLDC)モーター用アプリケーション向けにAEC-Q100グレード0とISO 26262(ASIL-D)に準拠した第4世代車載用3相ゲートドライバIC「MOTIX TLE9189」を発表した。
同製品は、インテリジェントなモーター制御用に強化された機能性と独自の特徴を提供することで、バイワイヤソリューションに対する顧客需要の増加に対応することを目的に開発されたもので、同社では、従来の機械的接続が将来的には不要となるブレーキバイワイヤおよびステアバイワイヤシステムに特に適していると説明している。
電源電圧範囲は4.2V~36Vで、12Vの車載バッテリーシステムに最適化されているとするほか、PWM入力と、電流を正確に検出するための内蔵電流検出アンプからなる、通常のモーター制御コンセプトを採用しているという。また、ゲートシーケンシングに対して他のデバイスと比べて高い柔軟性と精度を提供するとしているほか、デバイス、インバータ、マイコン、マイコンインタフェースを監視するためのさまざまな監視および診断機能を内蔵しているとする。加えて、EMC性能の向上、目標とするスイッチング時間の達成、電力損失の削減に役立つ特許取得済みの独自の適応型MOSFET制御機能なども搭載しているという。