NECは11月6日、顔認証ソフト「Bio-IDiomエッジソフトウェア」の販売を開始すると発表した。販売価格は税別で12万7200円、11月1日から出荷を開始している。1年間で2000ライセンスを目指す。
「Bio-IDiomエッジソフトウェア」の特徴
同製品は、NEC AI Accelerator(従来製品) のコンセプトを継承しつつ、最新の市場ニーズに対応するためリニューアルされた。同社の顔認証技術を搭載し、ウォークスルー利用時のカメラ同時最大接続数4台を実現(従来製品は1台)することで、システムの導入費用を抑えることが可能となった。なりすまし防止機能をオプションとして提供している。
各種入退出システムとの連携機能を小型エッジデバイスに集約したことにより、従来製品では必要だった中間サーバが不要なため、運用コストの削減につながる。将来的には映像分析などのソフトウェアとの連携により、顔認証以外の用途での活用も検討していくという。
さらにNEC製エッジ管理基盤との連携により、システム構築や運用保守作業を効率化できる。エッジデバイスについては、NECプラットフォームズ製「コンパクトボックス型コントローラ」などを活用でき、屋内外問わず多種多様な環境に対応可能。
製品化の背景
近年、セキュリティリスクの低減と利便性の向上の両立が重要視されており、なりすましによる不正侵入や認証装置への不正アクセス防止対策が急務となっている。加えて、多くの人が利用する場所では、認証待ちによる滞留が発生しており、生体認証に対するユーザー満足度の低下につながっている。
このような課題に対応するため、NECは生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり、同社の顔認証技術を搭載した高速ウォークスルー顔認証「Bio-IDiomエッジソフトウェア」を製品化した。