一橋大学は10月30日、KDDIおよびARISE analyticsと共に、2025年4月からソーシャル・データサイエンス学部で「PBL(Project-Based Learning)演習」を実施することを発表した。
KDDIとARISE analyticsが一橋大学に講師を派遣し、KDDIが保有する位置情報とARISE analyticsの持つ分析技術を生かした観光における地域共創や社会課題解決に向けた実践的な演習を全13回にわたって実施する予定。
スマホのGPSや携帯電話の基地局などから取得し集積した位置情報データは、特定地域における人の位置や動きといった「人流」をスピーディーかつ正確に把握できる利点がある。
性別や年代などの属性を組み合わせることで、民間企業のマーケティング活用だけでなく、自治体などでの緊急・災害時の動態調査や、観光・交通の施策立案など社会課題解決においても活用が期待されていることから、これらのデータを適切に分析し課題解決までつなげられる人材が求められている。
そこで一橋大学、KDDI、ARISE analyticsの3者は、2023年4月に一橋大学に新設されたソーシャル・データサイエンス学部において、社会課題解決に貢献するデータサイエンス人材の育成と輩出について協力し、地域共創への貢献を目指すとのことだ。