東芝テックは10月30日、グローバルリテールプラットフォーム「ELERA」とRetail AIのセルフレジ機能付きスマートカートシステム「Skip Cart」を連携したソリューションを、食品スーパーである、みやぎ生活協同組合 愛子店において同日より稼働開始することを発表した。
「ELERA」と「Skip Cart」の概要
「ELERA」は、マイクロサービスベースかつパートナーとのAPI連携を行い、世界中の店舗やオフィスにおける顧客情報、購買情報、行動情報などの情報をクラウド上でデータベース化することで、販促活動の向上や業務改善につなげている。
「Skip Cart」は、ショッピングカートにセルフレジ機能を搭載することにより、「レジ待ち」なしのスムーズな会計を実現する。利用者がカートに付属するスキャナーで商品バーコードを読み取って、決済まで行える。
「Skip Cart」には、商品のスキャン漏れを防止する自動検知アラーム装置や、利用者の属性や購買履歴などのデータを活用して、一人一人に最適な商品をAIが選択し、タブレット上でお勧めするレコメンド機能も搭載されている。
「ELERA」と「Skip Cart」の連携のメリット
今回、ELERAを通じて、Retail AIのSkip Cartとみやぎ生協の店舗システムをクラウド上で接続することにより、既存システムとスムーズな連携を実現する。みやぎ生協では、従来の有人レジやセルフレジに加えて「Skip Cart」を導入することで、買い物客のレジ待ち時間の短縮や従業員のレジ業務の軽減が期待される。
またAIを活用して「Skip Cart」上で商品レコメンドを提供し、より付加価値の高い買い物体験と店舗運営の効率化の実現を目指す。さらに、同ソリューションは2025年にみやぎ生協での導入店舗拡大が検討されている。