スウェーデンに拠点を置くエンタープライズソフトウェア企業のIFSは10月29日(現地時間)、2024年第3四半期(7~9月)の業績を発表した。

年間経常収益 (ARR) は前年同期比30%増となり、ソフトウェアの収益は前年同期比20%増と堅調な伸びを示した。また、同社の主力製品である「IFS Cloud」を導入した顧客数は前年同期比71%増となり、クラウドの収益は前年同期比46%増となった。

  • IFSの業績ハイライト

    IFSの業績ハイライト

IFSは、業界に特化した産業用AI機能の提供に向け、積極的にM&A(合併・買収)を行っている。2024年7月にAIを活用した航空メンテナンスソフトウェアプロバイダーの米EmpowerMXの買収を発表。同年8月にはAIを活用したエンタープライズ設備投資最適化ソフトウェアを手掛けるカナダのCopperleafを10億カナダドル(当時で約1073億円)で買収した。両社の買収による第3四半期の業績への影響はわずかだという。

IFSのマーク・モファットCEO(最高経営責任者)は「「IFSの明確なビジョンは、産業用ソフトウェアで誰もが認めるカテゴリーリーダーになること。今回の業績は、このビジョンの実現に向けて順調に進んでいることを示している」とコメントする。