月桂冠はこのほど、日本酒を試作段階で商品化することで日本酒の新たな可能性を探る実験的プロジェクト「Gekkeikan Studio」において、2つの新商品「Gekkeikan Studio no.5」「Gekkeikan Studio no.3.1」を発売する。公式オンラインショップと「月桂冠大倉記念館」にて、数量限定で販売する。
月桂冠では、研究開発により実験的に生み出される日本酒を試作の段階で消費者と共有し、日本酒の新たな可能性を味わってもらうとともに、その声を次の商品開発に反映することで、日本酒を愛する顧客とともに日本酒の未来を発見し、進化させるプロジェクト「Gekkeikan Studio」を展開している。
「Studio」には「研究」や「工房」という意味があり、顧客との双方向でのやり取りの中で、親しみのあるものづくりを表現したいという思いからプロジェクト名として採用。日本酒イノベーションの最前線のこの取り組みにより、日本酒の新たな可能性を切り拓いていくとしている。
▲「Gekkeikan Studio」
このほど、「Gekkeikan Studio」から、「Gekkeikan Studio no.5」と「Gekkeikan Studio no.3.1」の2つの新商品を発売する。
11月1日に発売する「Gekkeikan Studio no.5」(3300円/税込)は、日本酒の原料である米をテーマに新しい酒造りに取り組み、古代米と呼ばれる色付きの米に着目。白米と比べてポリフェノールやミネラルが多い古代米を原料米の一部に使用し、スパイスのような芳醇な香りと渋みが楽しめるすっきりとした辛口の味わいが特長となる。古代米は、ポリフェノールによる赤紫色の色素を含んでいるため、米由来の鮮やかな赤色の日本酒に仕上がっており、飲むだけでなく見た目でも楽しむことができる。
▲「Gekkeikan Studio no.5」
ラベルデザインは、クローブのような芳醇な香りによって花が開き、野生味溢れる味わいが口の中へと深く渦巻いていくようなイメージを表現している。これまでの「Gekkeikan Studio」シリーズの中でも一線を画すような斬新で独特な日本酒であり、赤い液色との相性も踏まえ、アート性のある独創的なデザインを目指した。
11月20日に発売する「Gekkeikan Studio no.3.1」(3300円/税込)は、「no.3」(2022年9月発売)の南国のフルーツのような味わいと温度による違いを楽しめる特長はそのままに、甘味と酸味のバランスを改良。パイナップルらしい香りを増強、もぎたてのフレッシュなトロピカルフルーツのような味わいを実現し、「no.3.1」として新たに商品化した。
▲「Gekkeikan Studio no.3.1」
常温ではパイナップルのような味わい、冷やしたりロックで飲むとラズベリーのようなキリっと引き締まるテイスト、少し温めるとゆったりとした甘みとほろ苦さが広がりオレンジピールのような味わいになり、常温だけでなく、冷酒や熱燗など温度変化を楽しむことができる。
ラベルデザインは、パイナップルのような香りとテイストを、スライスしたパイナップルの果肉に見立ててビジュアル化し、温度で変化するお酒の味わいを月の満ち欠けになぞらえたラベルを採用。従前のモノクロラベルをベースに、パイナップルのカラーを加えることで今回の進化した香味を表現している。
「Gekkeikan Studio no.5」は800本限定、「Gekkeikan Studio no.3.1」は1200本限定で、ECサイト「月桂冠オンラインショップ 本店」と「月桂冠大倉記念館」にて販売する。