電通は10月29日、富士フイルムビジネスイノベーションと共同で、「推し」アーティストを持つファンが、高画質で印刷・製本された写真集など、自分だけのオリジナルグッズを作成することが可能となる、コンテンツホルダー(アーティスト自身や芸能プロダクションなど)を活用できるセレクトコンテンツサービス「MeSEUM」の開発を開始すると発表した。
コンテンツホルダーは、同サービスによりファンのロイヤリティ向上やアーティストのブランド強化を実現するとともに、初期費用をかけずに在庫を抱えないオリジナルグッズなどの提供が可能となる。
「MeSEUM」の概要
「MeSEUM」は、ファンが「推し」アーティストのコンサート・ライブの様子などが収められたコンテンツホルダーのサイトにアクセスし、サイト内の画像の中から好きな画像を選ぶと、富士フイルムBIのプロダクションプリンタによって印刷・製本された自分だけの写真集を購入することが可能なサービス。
アーティストなどのファンに行ったヒアリングでは、ファンは好きな「推し」のオリジナルグッズの購入意向が強く、「MeSEUM」は、コンサート・ライブを鑑賞したファンにとっては体験の思い出グッズに、また、鑑賞できなかったファンにとっては鑑賞を擬似体験できるコンテンツになるという。
各企業の役割
「MeSEUM」において、電通の顧客企業のビジネス変革をサポートする組織であるBXクリエーティブ・センターは、芸能プロダクション、スポーツ団体、IPホルダーなどに対して、ファンへ提供するコンテンツの企画・開発などの事業開発をメインとしたビジネスのサポートを行う。
富士フイルムBIは、写真集の印刷・製本を担い、プロダクションカラープリンター「Revoria PressTM PC1120」による印刷技術により、クオリティの高い写真集を提供する。
また、電通キャスティングアンドエンタテインメントは、同サービスにおいて、「AIによる画像認識の学習」や「データの蓄積」といったサポートをIPホルダーなどとも連携して推進する。