Gartner(ガートナー)は10月28日(米国時間)、2024年の半導体市場は前年比19%増の6300億ドル、2025年は同前年比14%増の7170億ドルへと成長するとの予測を発表した。
製品別で見た場合の主なけん引役はメモリとAI向けGPUで、同社のSenior Principal AnalystであるRajeev Rajput氏は、「この成長は、AI関連の半導体需要の継続的な増加と電子機器の生産の回復によるものだが、自動車および産業部門からの需要は引き続き弱い」と、各セグメント別で温度差があるとの見方を示している。
製品別市場におけるけん引役の1つであるメモリについては、2025年に同20.5%増の1963億ドルに達することが予測されるとする。またDRAMについては、供給不足の改善のほか、HBMの需要の高まりを背景とした生産数の増加、DDR5の価格上昇などから、2024年の901億ドルから2025年には1156億ドルまで増加することが予測されるという。