Cohesityは10月28日、生成AIを活用した会話型検索アシスタント「Cohesity Gaia」に、特許出願中の「ビジュアルデータ探索機能」を追加したと発表しました。この機能により、データセット内の文書やファイルをテーマ別に視覚的に分類して顧客に提供し、データに新たなコンテキストが追加されることで、より迅速にインサイトを得られるようになる。
従来、企業は非構造化データやテキストからのインサイト抽出は困難であり、データ量の増加により課題が深刻化している。企業データの80%以上を占める非構造化データに依存するクエリやレポートは、不完全な分析結果が生じるリスクがある。
Cohesity Gaiaは、生成AIの機能を企業データに取り入れることで、さまざまなユースケースにおけるインサイトのスピードと質を劇的に向上させるソリューション。電子メール、文書、PDF、テキストファイル、スプレッドシート、HTML、XML、プレゼンテーションなどのデータをインデックス化し、それに基づくインサイトを提供する。
また、データを自動的にテーマ別に視覚的に整理することでユーザーに明確な出発点を提供する。自然言語処理と高度なAI技術であるトピックモデリングを使用し、文書やファイル全体の隠れたテーマ構造を瞬時に特定。データの性質に関する深いインサイトと文脈を提供し、ユーザーが検索時に情報に基づいた的確な質問ができるよう支援する。
Gaiaデータエクスプローラーは、ユーザーが各テーマをクリックして会話形式で質問を行い、できる機能を提供し、インテリジェントなプロンプトで最も関連性の高い情報を迅速にみつけられるよう支援する。CohesityのAI方針に基づき、顧客のデータに対するインサイトを提供すると同時に、データを安全に保ち、規制要件に準拠するよう配慮している。
なお、ビジュアルデータエクスプローラーと新しいデータソースおよびワークロードのサポートは、10月にリリースされる「Cohesity Gaia」で利用可能になる。
Constellation ResearchのサイバーセキュリティアナリストChirag Mehta氏は、次のように述べている。「Cohesity Gaia とその新しいビジュアルデータエクスプローラーは、異種システムにまたがる非構造化データを管理し、そこからインサイトを引き出すという課題に対処することで、企業のデータアクセシビリティに革命をもたらす可能性を秘めています。このテクノロジーイノベーションは、データセキュリティとコンプライアンスを強化するだけでなく、より深く、より文脈に即したインサイトによって、企業顧客のビジネスユーザーに力を与え、意思決定プロセスと業務効率に大きな利益をもたらす可能性があります」
CohesityのCTOであるCraig Martell氏は、次のように述べている。「Cohesity Gaia を開発した理由は、企業が多くの時間とリソースを費やして保護しているデータから、価値あるインサイトを引き出すことが可能だと信じているからです。ビジネスユーザーが必要とするデータが、異なるシステムや場所に分散していても、過去のデータであっても、正確で有用な結果を引き出せる環境こそ、Cohesity Gaia が提供する約束なのです」